2024/12/24：エンシュウの希望退職募集結果　35名が応募

エンシュウの希望退職の内容

東証スタンダード上場の工作機械メーカー・エンシュウは、11月14日付で公示していた希望退職者の募集に35名が応募したことを明らかにした。

対象となったのは満50歳以上の正社員およびシニア社員で、当初の募集人員30名に対して5名多い35名が対象に応じた。

今後、業績に見合う生産体制に縮小し、役員報酬減額なども加えて損益を改善を目指す。
同日発表の24年4〜9月期連結決算は売上高が前年同期比5%減の111億円、最終損益が6億2600万円の赤字（前年同期は9000万円の黒字）だった。
なお、今回の希望退職に伴う特別損失の具体的な数字の記載はなかった。

エンシュウが希望退職による人員削減を行うのは、リーマンショック後の2010年以来14年ぶり。

>>エンシュウの発表内容を確認する

• 満 50 歳以上の正社員・シニア社員を対象とした希望退職に35名が応募
• 希望退職による人員削減は、リーマンショック後の2010年以来14年ぶり

過去の希望退職データ

エンシュウはリーマンショック後の2010年2月にも希望退職を募集しています。
その時の優遇条件は下記の通り。

• 会社都合による退職金に加え特別加算金を支給

この時の希望退職では122人が応募し、特別加算金として3,800万円を特別損失として計上しています。
この費用の中には再就職支援会社の利用料（50～100万円程度）なども含まれます。
また、年齢やランクなどによる支給額の差もあるため、実際に退職者が手にした割増退職金の額とは違いがある点、注意が必要です。

エンシュウの企業情報

エンシュウは東証スタンダード上場の工作機械メーカー。
工作機械および工作機械部品の製造・販売のほかに、ヤマハ発動機向けの輸送用関連機器部品の受託加工を行っており、売上高の２～３割を占める。

※企業情報は2025年3月時点の四季報データを掲載しています。