「このまま会社に残って大丈夫なのか…」
「早期退職って、その後どうなるの?」
希望退職が公示された時、早期退職のパッケージ説明があった時、応募するべきかこのまま会社に残るべきか、悩みますよね。
特に家族がいる、あるいは定年が近い世代にとって、その決断は人生を左右する大きな分岐点です。
早期退職を決断する際、実例を通じてその背景を知ることは今後のキャリア選択の参考になるでしょう。
本記事では、筆者の周りにいた早期退職者の事例を紹介し、その根底にある思いや動機について紹介していきます。
早期退職、その後どうなった?4人の実例と決断理由
「やりたいこと」へ一直線!農業で第2の人生(Tさん)
優秀な中途採用者だったTさんは、40代後半で希望退職に応募しました。
実はTさんは、「実家の近くに会社があったから」転職してきた人。
しかし、優秀なTさんを地方工場に配置するのは惜しいと思った会社は、Tさんを東京本社の配属にしてしまいました。
その結果、リーマンショック後に希望退職が公示されたタイミングで、Tさんは早々に退職を表明。
会社側は引き止めましたが、地元に戻りたかったTさんの決意は固く、そのまま退職していきました。
その後のTさんは実家を継いで農業を営んでいます。
真っ黒に日焼けしてニコニコ笑顔の写真が何度か送られてきて、幸せそうな姿に社員一同ほっこりしました。
本社配属でなければ定年まで勤めてもらえたかもしれないのに、会社はもったいないことをしたなと思います。
POINT!
「やりたいことを実現するために退職する」という選択は、前向きな決断。
希望退職が実施された時にまっさきに手を挙げてくれるのが、このタイプの人たち。
もらえるものは全受給!スローライフの達人(Kさん)
55歳で早期定年退職を選んだ元開発部長のKさん。
子供がいない共働きで資金に余裕があった彼は、「早めに引退して人生を楽しみたい」と決断。
退職後はハローワークの職業訓練で造園業や植栽の講座を受講して、教育訓練給付金を受給しながら失業手当を受給。
キッチリともらえるものは全部もらったそうです。
ちなみに造園や植栽の講座を選んだ理由は、「自宅の庭の手入れに役立つから」。
職業訓練受講中は、失業手当をもらうために必要な求職活動実績が無くても失業保険の基本手当の支給対象となります。
そこまで調べつくしたKさんの凄さに、社員一同脱帽しました。
失業保険ももらいつくした後は、趣味の釣りと庭いじりを満喫しています。
POINT!
老後資産に余裕があるなら、早期定年退職は魅力的な選択肢。
社会的な孤独を感じないように、適度にアルバイトしたり、趣味の仲間と遊ぶのがオススメ。
意地とユーモアで人事に一矢報いた(Fさん)
Fさんはもうあと2~3年で定年退職というベテラン技術者。
そんなFさんは、コロナ禍の時に50代以上の管理職を対象とした希望退職の対象になりました。
希望退職といいつつも、対象となる人には面談が設定されて退職を促される、実質的には退職勧奨です。
Fさんは面談後、「辞めてほしいのは分かるけど、やり方が卑怯だよな!」とプリプリしていました。
その後、家族とも話し合って、かなり早い段階で退職に応じる気持ちになったFさん。
でもそのまま退職に応じるのはなんか癪に障った(本人談)ので、退職する意思があることは隠してそのまま何度も面談を重ね、常にのらりくらりとやり過ごします。
募集期間の2か月ほどを
「この人辞めるの?!辞めないの?!どっちなの?!」
と人事をヤキモキさせて、応募最終日に無言でサッと応募書類を提出して退職を表明。
人事に「あの面談に使った時間はなんだったの?!」と悔しがらせることに成功して、高笑いして辞めていきました。
恐れるものは何もないFさんに、人事アレルギーな社員みんなで大笑いでした。
POINT!
退職に応じる決心がついたのならば、気持ちを切り替えることが重要。
「立つ鳥跡を濁しまくり」の残念な例(Sさん)
Sさんは筆者が入社時から開発部にいたベテラン技術者です。
そんなSさんも、コロナ禍の時の50歳以上の管理職を対象とした希望退職の対象になりました。
Sさんは真面目な人ですが、バックオフィス系の業務は人余り状態だったため、面談ではかなり強く退職の圧力をかけられたそうです。
お子さんがまだ小学生ということで、Sさんも強く抵抗しましたが、最終的には退職に応じることになりました。
そして最終出社日、Sさんは退職の挨拶回りで「人事に無理矢理辞めさせられる」と毒を吐き続け、
さらに退職のあいさつメールでも「本当は辞めたくなかったけど、辞めさせられました」と書いて全社員に送信して辞めていきました。
人事や上長から注意されたという話は聞きませんでしたが、不満をぶちまけ過ぎな内容に、受け取った社員一同ドキドキしました。
立つ鳥跡を濁しまくりなSさん。退職メールでかなり評判を落としてしまいました。
POINT!
辞め方が悪いと、他社で採用されるときの前職調査で悪い評価を伝えられる可能性もあります。
リベンジ退職のような、後味の悪い辞め方はしないようにしましょう。
早期退職を後悔しないための「意思決定」3ステップ
早期退職を検討する際、漠然とした不安を解消するには「数字」と「感情」の整理が必要です。
STEP1:意思決定のために必要な情報整理
まずは自分が何を大切にしたいのか、どのような人生を送りたいのかを考えてみましょう。
同時に、会社の状況や、退職後の生活費や資産運用の計画など、数字で判断できる情報収集も行います。
これにより、具体的で実現可能なプランを描きやすくなり、早期退職をより自分らしい選択とすることができるでしょう。
早期退職決断時に必要な情報
- 退職金の詳細な条件
- 再就職支援制度の内容
- ミドル世代の転職市場の動向、転職難易度
- 現在の資産状況
- 退職後の生活費の試算
- 公的支援の内容
- 会社の将来性
STEP2:教育費や生活費を考える
早期退職を考える際には、退職後の教育費や生活費をきちんと計画することが重要です。
特に子供の教育にかかる費用は家計に大きな影響を与えるため、綿密な計画が求められます。
大学など、高等教育に進む子供がいる場合、その費用は大きくなりがちです。
また、生活費については、退職後の収入がどの程度になるのかを考慮に入れ、現役時代と同じ生活水準を維持できるか、あるいはその水準を調整する必要があるかをしっかりと検討する必要があります。
STEP3:資産運用と退職後の収入計画
資産運用と退職後の収入計画は、早期退職を考える上で非常に重要です。
将来的に物価が上がっていくことを考えると、退職金をそのまま預金するのはオススメしません。
資産運用をして「お金に働いてもらう」状況を作りましょう。
何に投資してよいかわからない場合は、専門家に相談した方が良いです。
また、再就職や副業、フリーランスなど多様な働き方を視野に入れることで、収入面のリスクを軽減する方法も検討に価します。
早期退職を選択する際は、これらの経済的側面を踏まえ、安心して第二の人生を歩むための収入計画を立てることが大切です。
心理的な不安・葛藤とどう向き合うか?
早期退職という大きな決断を前に、多くの人が「経済的な不安」や「これまでの人間関係を失う孤独感」という強いプレッシャーに直面します。
この心理的な壁を乗り越えるには、2つのアプローチが有効です。
「数字」で不安を可視化する
一つの方法は、現実的な情報収集を行い、合理的な判断材料を増やすことです。
漠然とした不安の正体は、多くの場合「分からないこと」から生まれます。
- 情報を集める
退職金の詳細、再就職支援の仕組み、失業手当の総額などを徹底的に調べる
- 市場を知る
再就職市場の現実を把握し、理想と現実のギャップを理解する
「数字」として具体的に捉えられる情報が増えるほど、不安は「解決すべき課題(タスク)」へと変わっていきます。
「会社軸」から「自分軸」へシフトする
これまでの職業人生は、会社のビジョンや目標に従うことが当たり前だったかもしれません。
しかし、早期退職は自分自身の価値観や生き方を再評価する絶好の機会と捉えることができます。
- 経験の棚卸し
自分が本当に得意なこと、情熱を持てることは何か?
- 生き方の選択
自分のペースで生活を組み立てることで、どれだけストレスが減り、満足度が上がるか?
会社という肩書きを捨てた時、残っている「自分らしさ」を見つけることが、納得感のあるセカンドキャリアへの第一歩になります。
まとめ:理想は「笑顔でリセット」
どんな理由であれ、退職の瞬間は「感謝」を伝えて去るのが理想です。
最近は、退職者が数年後に戻る「アルムナイ採用」や、業界内での再会も珍しくありません。
去り際を美しくすることは、将来の自分への投資でもあります。
早期退職をすると決めたなら、そこからは次のステップに向けて気持ちをリセットしましょう。
もし、あなたが今後の働き方に不安を感じているなら、まずは「自分の市場価値を知る」ことが第一歩です。
不安を感じるのは、客観的な情報が少ないからこそ。
- 希望勤務地に求人はどのくらいあるのか?
- 自分の年齢・経歴で年収はどれくらい見込めるのか?
こういった「数字で見える情報」があるだけで、不安が少しずつ解消されていくはずです。
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