日清紡HDの早期退職の内容
📅 このニュースは2025年12月24日に発表されました。
紡績大手の日清紡ホールディングスは、早期退職優遇制度による560名の人員削減を明らかにした。
対象となるのは、子会社・日清紡マイクロデバイスとその国内子会社に籍を置く満45歳以上の正社員・準社員・シニア社員。
日清紡HDは、無線・通信事業とマイクロデバイス事業を成長の軸となる中核事業に位置づけている。
しかし収益性に難があり、マイクロデバイス事業では、主力のアナログ半導体の市況が低迷している。
それを受けて、
- 短期的な業績回復
- 中期的な半導体市況の変化
に対応できる強固な経営基盤確立を目指し、今回の人員削減に至った。
日清紡HDでは、今年6月に子会社の日本無線でも早期退職者を募集(431名が応募)し、事業構造改革が続いている。
| 対象者 | ・日清紡マイクロデバイス株式会社及びその日本国内の子会社 ・満 45 歳以上の正社員及び准社員、並びにシニア社員 |
| 募集人数 | 正社員 175 名を含む 560 名 |
| 募集期間 | 2026 年 4 月 1 日~2026 年 4 月 30 日 |
| 退職日 | 2026 年 6 月 30 日 |
| 優遇内容 | ・通常の退職金に加算して、特別退職金を支給 ・希望者に対する再就職支援サービスの提供 |
日清紡HDの直近の業績
日清紡HDの25年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は、売上高3,645.68億円(前年同期比4.2%増)、営業利益188.68億円(同381.7%増)と大幅な増収増益となった。
その一方で、マイクロデバイス事業は約70億円の赤字を計上する見込み。
- 無線・通信事業や不動産事業が好調
- マイクロデバイス事業は損失拡大
直近3ヵ月の実績である7-9月期(3Q)の連結経常損益は、22.9億円の黒字に浮上。
売上営業損益率も前年同期の-2.5%→0.4%に改善している。
まとめ:日清紡HDの早期退職
- 日清紡マイクロデバイスとその国内子会社の満45歳以上の正社員・準社員・シニア社員が対象
- マイクロデバイス事業は、主力のアナログ半導体の市況低迷を受けて厳しい状況
- 25年6月に日本無線で早期退職者を募集するなど、構造改革を急ぐ
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日清紡HDの企業情報
祖業は綿紡績であるが、現在はエレクトロニクス事業、ブレーキ事業、精密機器事業、化学品事業、繊維事業の5分野の事業領域を形成。
エレクトロニクス事業および世界トップのシェアを誇る自動車用ブレーキ摩擦材事業が収益源となっている。
| 企業名 | 日清紡ホールディングス株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都中央区日本橋人形町2-31-11 |
| 業種分類 | 電気機器 |
| 設立年月日 | 1907年2月5日 |
| 市場名 | 東証プライム 【3105】 |
| 従業員数(単独) | 231人 |
| 従業員数(連結) | 18,395人 |
| 平均年齢 | 42.3歳 |
| 平均年収 | 7,150千円 |
※企業情報は2025年3月時点の四季報データを掲載しています。




