FDKの希望退職の内容
📅 このニュースは2025年11月7日に発表されました。
電池製造のFDKは、「転身支援制度」による75名程度の人員削減を実施することを明らかにした。
対象となるのは、45歳以上の間接部門等に従事する従業員。
FDKは2025年3月に富士通グループから離脱し、新たな株主構成のもとでシナジー創出、経営資源の最適化、財務体質の健全化を図っている。
今回の転身支援制度は、外部環境変化への適応力(レジリエンス)強化策の一環であり、従来の支援制度を拡充した時限的措置として「転進支援制度」を実施する。
FDKが転身支援制度を実施するのは、富士通子会社時代の2019年以来(183名が応募)。
| 対象者 | 45歳以上の当社間接部門等に従事する従業員 |
| 募集人数 | 75名程度 |
| 募集期間 | 2025年12月9日から12月16日 |
| 退職日 | 2026年1月31日 |
| 優遇内容 | ・退職一時金に加え、特別加算金を支給 ・退職者本人が希望する場合、外部再就職支援会社による支援を行なう |
FDKの直近の業績
10月29日付で発表されたFDKの26年3月期第2四半期累計(4-9月)の売上高は、前年同期比8.8%減の297.76億円で減収。
連結経常利益は、前年同期比29.5%減の4.4億円に減益となっている。
直近2年間の業績推移を見た場合、売上高は二期連続で横ばい。
2026年の通期予想は、経常利益が前年より微増の13億円を見込んでいる。
- 電池事業
リチウム電池が増加の一方、ニッケル水素電池や設備関連ビジネスが減少 - 電子事業
各種モジュールやスイッチング電源が減少
まとめ:FDKの希望退職
- 45歳以上の間接部門等に従事する従業員を対象に、75名程度を募集
- 直近の26年3月期第2四半期累計は減収減益なものの、通期では前年横ばいを見込む
- 富士通子会社時代の2019年以来(183名が応募)の募集
FDKの過去の希望退職データ
FDKは2019年にも希望退職を募集しています。
その時の優遇条件は今回同様、下記の通り。
- 退職者には、退職一時金に加え、特別加算金を支給
- 退職者本人が希望する場合、外部再就職支援会社の支援を実施
この時の希望退職では183名が応募し、8億6800万円を特別損失として計上しています。
| 募集人数 | 応募人数 | 1人当たり費用 | 募集範囲 | |
|---|---|---|---|---|
| 2019年12月 | 250名 | 183名 | 372万円 | 45 歳以上の当社従業員(グループ会社およびその他へ出向中の者を含む) |
この費用の中には再就職支援会社の利用料(50~100万円程度)なども含まれます。
また、年齢やランクなどによる支給額の差もあるため、実際に退職者が手にした割増退職金の額とは違いがある点、注意が必要です。
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FDKの企業情報
FDKは東証スタンダード上場の電池メーカー。
産業用のリチウム電池やニッケル水素電池が主軸、他に高周波デバイスなどの電子部品も手掛ける。
2025年3月までは富士通の連結子会社であった。
| 企業名 | FDK株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都港区港南1-6-41 芝浦クリスタル品川 |
| 業種分類 | 電気機器 |
| 設立年月日 | 1950年2月7日 |
| 市場名 | 東証スタンダード【6955】 |
| 従業員数(単独) | 1,556人 |
| 従業員数(連結) | 2,405人 |
| 平均年齢 | 46.8歳 |
| 平均年収 | 5,660千円 |
※企業情報は2025年3月時点の四季報データを掲載しています。




