オリジンの希望退職の内容
📅 このニュースは2025年10月14日に発表されました。
産業用電源機器製造のオリジン(旧:オリジン電気)は、希望退職制度による30名の人員削減を明らかにした。
対象となるのは、メカトロニクス事業部、半導体デバイス部、管理系部門に所属の満 40 歳以上かつ勤続 10 年以上の社員及び再雇用者。
オリジンは、EV・半導体不況による業績悪化で3期連続赤字見込み。
EV 普及の停滞及び半導体メーカーの設備投資抑制の影響などが、主にメカトロニクス事業及びエレクトロニクス事業の販売不
振の原因となっている。
2027年3月期の黒字化を最優先に、全社で利益体質を再構築するための緊急経営改革の一環として、本施策の実施に至った。
緊急経営改革の方針
- エレクトロニクス:収益の安定化
- メカトロニクス:収益改善・不採算分野撤退(中国撤退・朝霞開発センター閉鎖)
- コンポーネント/ケミトロニクス:販路拡大で収益強化
具体的な施策
- 希望退職制度を実施
- 半導体デバイス事業を統合し効率化
- 役員報酬・賞与を削減
なお、オリジンの希望退職者募集は2020年(14名が応募)以来となる。
対象部門 | メカトロニクス事業部、半導体デバイス部、管理系部門 |
対象者 | 2025 年 4 月 1 日現在で満 40 歳以上かつ勤続 10 年以上の社員及び再雇用者で会社が認めた者 |
募集人数 | 30 名程度 |
募集期間 | 2025 年 10 月 31 日~11 月 7 日(予定) |
退職日 | 2026 年 1 月 15 日(予定) |
優遇内容 | ー |
- 業績悪化を受け、希望退職制度による 30名の人員削減を実施
- メカトロニクス事業部、半導体デバイス部、管理系部門に所属の満 40 歳以上かつ勤続 10 年以上の社員及び再雇用者が対象
- 希望退職者募集は2020年(14名が応募)以来
過去の希望退職データ
オリジンは、2020年にも希望退職者を募集しています。
その時の優遇条件は下記の通り。
- 希望退職者に対し、所定の退職金に加え、特別加算金を支給する。
この時の希望退職では14名が応募し、特別退職金1億9700万円が計上されています。
募集人数 | 応募人数 | 1人当たり費用 | 募集範囲 | |
---|---|---|---|---|
2020年10月 | 定めなし | 14名 | 1,407万円 | 45歳以上かつ勤続 10年以上の社員及び再雇用者 |
2025年10月 | 30名 | ・メカトロニクス事業部、半導体デバイス部、管理系部門 ・40歳以上かつ勤続 10年以上の社員及び再雇用者 |
この費用の中には再就職支援会社の利用料(50~100万円程度)なども含まれます。
また、年齢やランクなどによる支給額の差もあるため、実際に退職者が手にした割増退職金の額とは違いがある点、注意が必要です。
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オリジンの企業情報
東証スタンダード上場の電気機器メーカー。
電源機器、半導体デバイス、精密機構部品、システム機器及び合成樹脂塗料の製造販売などを手掛ける。
海外売上比率が高い。
企業名 | 株式会社オリジン |
---|---|
本社所在地 | 埼玉県さいたま市桜区栄和3-3-27 |
業種分類 | 電気機器 |
設立年月日 | 1938年5月1日 |
市場名 | 東証スタンダード【6513】 |
従業員数(単独) | 603人 |
従業員数(連結) | 1,033人 |
平均年齢 | 46.5歳 |
平均年収 | 6,870千円 |
※企業情報は2025年3月時点の四季報データを掲載しています。