日本フイルコンの早期退職の内容
📅 このニュースは2025年10月17日に発表されました。
製紙用ワイヤー製造の日本フイルコンは、8月28日付で公表していた早期退職優遇措置制度の時限的拡充策に対して、34名が応募したことを明らかにした。
対象となったのは、静岡工場に在籍する45歳以上の従業員。
日本フイルコンの事業環境は、下記理由で厳しい状況が続いている。
- 国内の紙需要の減少
- アメリカの関税政策による影響
- 欧州でも需要源の厳しい状況
このような厳しい状況を受けて、タイの子会社へ生産の主体を移管し、静岡工場の生産能力を縮小を決定。
それに伴い、今回の早期退職優遇措置制度の時限的拡充の実施に至った。
なお、日本フイルコンの人員削減は、2012年の希望退職(80名が応募)以来となる。
| 対象者 | 静岡工場在籍の満45歳以上の従業員(2025年11月30日時点) |
| 募集人数 | 35名程度 |
| 応募人数 | 34名 1人あたりの割増退職金および再就職支援費用は約1,470万円 |
| 募集期間 | 2025年10月1日から2025年10月16日まで |
| 退職日 | 2025年11月30日(予定) |
| 優遇内容 | ・所定の退職金に割増加算金を上乗せ支給する。 ・希望者に対しては再就職支援会社を通じた再就職支援を行う。 |
- 静岡工場勤務の45歳以上の従業員が対象
- 34名が応募し、1人あたりの割増退職金および再就職支援費用は約1,470万円
- 紙需要減少を受けて生産拠点をタイに移管し、静岡工場の縮小を実施
- 日本フイルコンの人員削減は、2012年の希望退職(80名が応募)以来
過去の希望退職データ
日本フイルコンは2012年8月にも希望退職者を募集しています。
この時の希望退職では80名が応募し、約13億円を特別損失として計上しています。
ただし、この特別損失には30名のグループ内転籍など別施策の費用も含まれるため、実際の割増退職金の額はもっと低かったと予想されます。
| 募集人数 | 応募人数 | 1人当たり費用 | 募集範囲 | |
|---|---|---|---|---|
| 2012年8月 | 30名 | 80名 | ~1625万円? | 40歳以上の正社員 |
| 2025年10月 | 35名 | 34名 | 1,470万円 | 静岡工場在籍の45歳以上の従業員 |
📌 早期退職希望退職ニュースを、企業名ごとに整理した一覧はこちら
▶ 早期退職データベース一覧ページ
日本フイルコンの企業情報
日本フイルコンは東証スタンダード上場の製紙用ワイヤー(抄紙網)製造メーカー。
産業用機能フィルター・コンベア事業、電子部材・フォトマスク事業、環境・水処理関連事業が主力事業。
近年は、半導体製造用フォトマスクが成長のけん引役になっている。
| 企業名 | 日本フイルコン株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 東京都稲城市大丸2220 |
| 業種分類 | 金属製品 |
| 設立年月日 | 1936年3月18日 |
| 市場名 | 東証スタンダード 【5942】 |
| 従業員数(単独) | 483人 |
| 従業員数(連結) | 1,312人 |
| 平均年齢 | 44.0歳 |
| 平均年収 | 5,670千円 |
※企業情報は2025年3月時点の四季報データを掲載しています。




