個人事業主として事業を開始するときに提出する開業届。
いざ出そう!と思っても、ブロガーやライターのようなフリーランスの場合どう書けばいいのかわからないですよね。
開業届はフォーマットが決まっていて、それほど難しい箇所はありません。
無料で使える開業届作成サービスを使えば、質問フォームに応えていくだけで開業届を作成できるのでさらに簡単です。
それでも、「税務署に出すのだから間違って書いたら不安…」という方のために、本記事では開業届の書き方を解説していきます。
マネーフォワード クラウド開業届で開業届を作成
開業届作成サービスは何社かありますが、マネーフォワードをおススメするのには訳があります。
オンライン申請、利用料ゼロ円のサービスはほかにもあります。
マネーフォワードの場合、家計簿アプリを使ったことがある方は追加のID登録不要で開業届作成サービスが使えます。
パスワード管理が増えていくのが嫌な人、わざわざ新しく会員登録をするのが面倒な人にはおススメです。
まずは公式サイトにアクセス
まずはマネーフォワード クラウド開業届にアクセスします。
トップページから【開業手続きを始める】ボタンを押しましょう。
利用料はゼロ円なので、あとでクレジットカードの入力欄が出てきたりはしません。安心してください。
ID登録
マネーフォワードIDを持っていない場合は、メールアドレスを入力してID登録をしましょう。
もしマネーフォワードの家計簿アプリを利用しいていて、マネーフォワードIDがある場合は画面下の【すでにお持ちのアカウントでログインする】から進んでください。
開業届の作成
書類作成の準備欄の【手続きを始める】ボタンを押して、いよいよ開業届作成です!
といってもフォームに沿って入力するだけです。簡単です。
筆者の場合は、ブログ運営やライターとして自宅で活動していこうと思っていたので、下記のようにしました。
- 職業欄:webライター
- 仕事の概要:webサイトの記事作成
- 働く場所:自宅
- 家族や従業員に給与を支払い:支払わない
- 確定申告の種類:青色申告
開業日は、「事業のサービス・サイトを始めた日」の日付を記入します。
プログラマーやwebメディアでのライター、クラウドソーシングでの業務請負のように、自身のサイトやブログなどがない場合は事業を始めた日でOKです。
職業欄ではどんな事業をしているのか、税務署に伝わるように書くのがポイントです。
とはいえ、特にこれといった決まりはないので、フリーランスの場合はプログラマーやWebデザイナー、ライターなどと記入すればOKです。
自宅で仕事をする場合は、働く場所はそのまま「自宅」を選択すれば問題ありません。
ここまで入力したら、次のページで申請者情報を入力します。
申請者情報を入力したら、【保存】ボタンを押してください。
続いて、収入の種類と屋号の入力です。
収入の種類は「事業所得」でOKです。
屋号は任意なので、つけない場合やまだ決めていない場合は空欄で問題ありません。
筆者はタヌキが好きだったのと、「ブログ(文章)とコミックエッセイ(絵)の両方をやるぞー!」って気持ちが昂った結果、「たぬきのペンと絵筆」なんていう可愛い屋号をつけてしまい、保育所に就労証明書出すたびに「かわいい名前ですね」と笑われます。
もし後から屋号をつけたい場合や変更したい場合は、確定申告書類の屋号欄に新しい屋号を記入すれば開業届の再提出は不要なので安心してください。
ここまで入力したら、収入欄・屋号欄の【保存】ボタンを押して、【次へ】ボタンを押します。
入力した住所地を基に、提出先の税務署が表示されます。
開業届はどこの税務署に出しても良いわけではなく、納税地を所轄する税務署に提出します。
税務署の選択先に問題なければ、これで開業届の作成は終了です。
開業届の提出方法
開業届の提出方法は3通りあります。
- スマホで電子申告
- 税務署に持参
- 税務署に郵送
スマホで電子申告する場合
自宅からスマホを使って提出が完了するため、税務署が遠い方や日中忙しいビジネスマンにおススメです。
申告の際には、新たにマネーフォワード クラウド申告アプリをスマホにダウンロードするのが少し手間です。
スマホでの電子申告に必要なもの
- 適切な電子証明書が格納されたマイナンバーカード
- マイナンバーカード読取対応のスマートフォン
また、電子申告するには事前に国税庁のマイナポータルをダウンロードし、e-Taxの利用者識別番号の取得・紐づけする必要があります。
過去にe-taxを利用してふるさと納税の税申告をやったことがある人は、この工程は必要ありません。
スマホ申告の詳しい手順はマネーフォワード公式サイトでご確認ください。
https://biz.moneyforward.com/support/ca-app/guide/app-home2/starting-business.html
受領印が必要な場合は税務署に持参 / 郵送
保育園や学童保育、金融機関など、受領印のついた開業届の提出を求められる機会は結構あります。
受領印が必要な場面が思い浮かぶ場合、少し面倒ですが税務署に持参するか郵送したほうが無難です。
税務署の混雑具合にもよりますが、手続き自体は数分で終わります。
筆者も保育園に提出する開業届について、市役所に電話確認したところ
「電子申請した開業届を受け取った前例がないから、受領印のついた紙の開業届の控えを提出してほしい」
といわれた経験があります。
申請書類をダウンロードして印刷してください。
「個人事業の開業・廃業等届出書」「所得税の青色申告承認申請書」とそれぞれの控えの計4枚が出力されます。
「個人事業の開業・廃業等届出書」には個人番号(マイナンバー)を入力する欄がありますので、忘れずに入力してください。
開業届を税務署に提出する場合の持ち物は下記になります。
先ほど印刷した書類とマイナンバーカードを持っていけば基本大丈夫です。
- 個人事業の開業・廃業等届出書
- 青色申告承認申請書
- 本人確認書類(運転免許証・パスポートなど)
- マイナンバーがわかるもの(上記と合わせてマイナンバーカードでも可)
- 印鑑(書類の訂正に必要)
まとめ
自分で申請書をダウンロードして一から入力しようと思うと、なんだか不安になってなかなかペンが進みませんよね。
なんだったら書いた後から修正したくなって、結果として書類がぐちゃぐちゃ…なんてこともあるあるです。
でもマネーフォワード クラウド開業届なら、フォームに沿って入力していくだけで開業届も青色申告の承認書も作成してくれるのでとっても楽ちんです!
フリーランスとして開業・起業しようと思っているのに、最初の一歩でつまずくのは嫌ですよね。
楽ができるところはサクサクと進めて、早く本業に注力して成果を出せるようにしていきましょう。