中外製薬の早期退職の内容
📅 このニュースは2023年4月27日に発表されました。
東証プライム上場の医薬品メーカー・中外製薬は、4月3日から募集していた早期退職制度に374名が応募したことを明らかにした。
対象となったのは、満40歳以上の正社員およびシニア社員で、人数は特に定めていない。
今回の早期退職に伴う特別加算金等の費用として、約104億円を計上予定。
中外製薬は6期連続で過去最高業績を達成した一方で、新薬開発の難化や医療費抑制策の強化、デジタル化の進展などにより、事業環境の厳しさが増している。
経営課題の推進と従業員のセカンドキャリア支援を目的として、今回の早期退職者募集に至った。
なお、中外製薬の早期退職者募集は2019年以来(172名が応募)。
▶︎ 中外製薬の発表内容を確認する
対象者 | 2023年12月末時点で満40歳以上の中外製薬正社員およびシニア社員 ※別途定める適用要件を満たす者とする |
募集人数 | 特に定めず |
応募人数 | 374名 1人あたりの割増退職金および再就職支援費用は約2,781万円 |
募集期間 | 2023年4月3日~4月21日 |
退職日 | 2023年6月30日 |
優遇内容 | ①退職加算金:通常の退職金のほか特別加算金を支給 ②再就職支援:希望者に外部の専門会社による再就職支援サービスを提供 |
- 374名が応募、1人あたりの割増退職金および再就職支援費用は約2,781万円
- 早期退職者募集は2019年以来(172名が応募)
- 中外製薬は6期連続で過去最高業績を達成
過去の希望退職データ
中外製薬では2019年4月にも早期退職者を募集しています。
その時の優遇条件も今回同様、下記の通り。
- 退職加算金:通常の退職金のほか特別加算金を支給
- 再就職支援:希望者に外部の専門会社による再就職支援サービスを提供
この時の早期退職では172名が応募し、約51億円を特別損失として計上しています。
募集人数 | 応募人数 | 1人当たり費用 | 募集範囲 | |
---|---|---|---|---|
2019年4月 | 定めなし | 172名 | 2,965万円 | 満45歳以上の正社員およびシニア社員 |
2023年4月 | 定めなし | 374名 | 2,781万円 | 満40歳以上の正社員およびシニア社員 |

対象年齢が40歳にまで拡大された影響か、1人あたり費用が前回より200万円弱低い額となっています。
この費用の中には再就職支援会社の利用料(50~100万円程度)なども含まれます。
また、年齢やランクなどによる支給額の差もあるため、実際に退職者が手にした割増退職金の額とは違いがある点、注意が必要です。
📌 早期退職希望退職ニュースを、企業名ごとに整理した一覧はこちら
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中外製薬の企業情報
東証プライム上場の医薬品大手。
2002年にスイスの大手医薬品メーカー、エフ・ホフマン・ラ・ロシュの傘下入りした。
抗体・バイオで先行、抗がん剤、骨・関節領域に強み。
企業名 | 中外製薬株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 東京都中央区日本橋室町2-1-1 |
業種分類 | 医薬品 |
設立年月日 | 1943年3月8日 |
市場名 | 東証プライム 【4519】 |
従業員数(単独) | ー |
従業員数(連結) | 7,726人 |
平均年齢 | 42.6歳 |
平均年収 | 12,070千円 |
※企業情報は2025年3月時点の四季報データを掲載しています。