片倉工業の希望退職の内容
📅 このニュースは2020年3月25日に発表されました。
繊維メーカーの片倉工業は、1月27日付で公表していた希望退職者の募集に138名が応募したことを明らかにした。
対象となったのは勤続 3 年以上の従業員。
今回の希望退職に伴う割増退職金などの費用として約10億円の特別損失を計上予定。
片倉工業では黒字化が見込めない事業について、事業規模の大幅な縮小または撤退を進めている。
不採算事業の縮小、撤退に伴い人員を見直し組織体制を再構築することが今回の希望退職の狙い。
片倉工業では2019年2月にも選択定年優遇制度を利用した退職者を募集し、63名が応募している。
>>片倉工業の発表内容を確認する
対象者 | 2020 年4月30日現在で勤続3年以上の正社員 |
募集人数 | 100 名程度 |
応募人数 | 138名 1人あたりの割増退職金および再就職支援費用は約725万円 |
募集期間 | 2020 年3月9日から 2020 年3月 19 日まで |
退職日 | 2020 年4月 30 日(予定) |
優遇内容 | ・社内規程に基づく退職金に加え、割増退職金を支給 ・退職者に対して再就職支援を行う |
- 138名が応募、1人あたりの割増退職金および再就職支援費用は約725万円
- 2019年2月にも選択定年優遇制度を利用した退職者を募集。2年連続の人員削減
過去の希望退職データ
片倉工業は、2019年2月にも選択定年優遇制度を利用した退職者を募集しています。
その時の優遇条件は今回と同様のもので、下記の通り。
- 社内規程に基づく退職金に加え、割増退職金を支給
- 退職者に対して再就職支援を行う
この時の希望退職では63人が応募し、5億円を特別損失として計上しています。
募集人数 | 応募人数 | 1人当たり費用 | 募集範囲 | |
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2019年2月 | 定めなし | 63名 | 794万円 | 45 歳以上の従業員 |
2020年3月 | 100名 | 138名 | 725万円 | 勤続 3 年以上の従業員 |

昨年は45歳以上だけが対象だったのに、今年は勤続3年以上と、年齢を問わない条件に。
対象者が広がった背景には、さらなるコスト圧縮や事業再編の加速があると考えられます。
この費用の中には再就職支援会社の利用料(50~100万円程度)なども含まれます。
また、年齢やランクなどによる支給額の差もあるため、実際に退職者が手にした割増退職金の額とは違いがある点、注意が必要です。
片倉工業の企業情報
絹糸の紡績を祖業とし、かつては富岡製糸場の操業も担っていた老舗企業。
近年はショッピングセンター運営・不動産賃貸など、不動産事業に強み。
医薬品、機械もてがける。
企業名 | 片倉工業株式会社 |
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本社所在地 | 東京都中央区明石町6-4 ニチレイ明石町ビル |
業種分類 | 繊維製品 |
設立年月日 | 1920年3月23日 |
市場名 | 東証スタンダード 【3001】 |
従業員数(単独) | 102人 |
従業員数(連結) | 941人 |
平均年齢 | 39.3歳 |
平均年収 | 6,720千円 |
※企業情報は2025年3月時点の四季報データを掲載しています。