2024/10/21：片倉工業の子会社トーアエイヨーの希望退職募集結果　111名が応募　2年連続の募集

トーアエイヨーの希望退職の内容

📅 このニュースは2024年10月21日に発表されました。

東証スタンダード上場で繊維メーカー・片倉工業は、7月25日付で公表していた子会社トーアエイヨーの希望退職者募集に111名が応募したことを明らかにした。

対象となったのは勤続 3 年以上の従業員で、正社員のほか、契約社員、再雇用社員を含む。
今回の希望退職に伴う割増退職金などの費用として約8億円の特別損失を計上予定。

トーアエイヨーでは、毎年薬価改定などの厳しい事業環境を受けて、希少疾病用医薬品の開発や海外展開の取り組み、各種コスト削減の施策を進めてきた。
しかし、将来に向けて持続的に安定した収益基盤を構築するためには更なる抜本的な組織体制の見直しが必要不可欠と判断し、今回の希望退職者募集に至った。

トーアエイヨーでは2023年3月にも希望退職者を募集し、61名が応募している。

>>片倉工業の発表内容を確認する

• 111名が応募、1人あたりの割増退職金および再就職支援費用は約721万円
• 2023年3月につづき、２年連続での希望退職者募集

過去の希望退職データ

トーアエイヨーは、2023年3月にも希望退職者を募集しています。
その時の優遇条件は今回と同様のもので、下記の通り。

• 社内規程に基づく退職金に加え、割増退職金を支給
• 退職者に対して再就職支援を行う

この時の希望退職では61人が応募し、6億円を特別損失として計上しています。

昨年は45歳以上だけが対象だったのに、今年は勤続3年以上と、年齢を問わない条件に。
対象者が広がった背景には、さらなるコスト圧縮や事業再編の加速があると考えられます。

この費用の中には再就職支援会社の利用料（50～100万円程度）なども含まれます。
また、年齢やランクなどによる支給額の差もあるため、実際に退職者が手にした割増退職金の額とは違いがある点、注意が必要です。

片倉工業の企業情報

絹糸の紡績を祖業とし、かつては富岡製糸場の操業も担っていた老舗企業。
近年はショッピングセンター運営・不動産賃貸など、不動産事業に強み。
医薬品、機械もてがける。

※企業情報は2025年3月時点の四季報データを掲載しています。