2025/6/25：サンデンが希望退職者募集結果　330名が応募　過去10年で4度目の募集

サンデンの希望退職の内容

募集内容

東証スタンダード上場のカーエアコン製造・サンデンが、5月15日付で公表していた希望退職者の募集に330名が応募したことを明らかにした。
サンデンの希望退職募集は、この10年間で4度目となる。

対象となったのは勤続 1年以上の国内在勤社員。
今回の希望退職に伴う特別退職金などの費用として、約19億円の特別損失を計上予定。
また、この発表と同時に複数の役員から月例固定報酬の 20～30%の報酬辞退の申し入れがあり、受け入れたことも報告している。

サンデンは2020年の事業再生ADR成立以降、中国の家電大手ハイセンスグループ傘下で経営再建を図っている。
今回の希望退職と同時に発表された25年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常損益は8.3億円の赤字(前年同期は6.2億円の黒字)に転落している。

▶ サンデンの発表内容を確認する

• 330名が応募、1人当たりの割増退職金や再就職支援の費用は576万円
• サンデンの人員削減はこの10年間で4度目

サンデンの過去の希望退職データ

サンデンは2016年9月、2019年10月、2021年12月にも希望退職による人員削減を実施しています。
今回の募集が4度目となりますが、回を追うごとに退職者1人当たりの費用（退職割増金と再就職支援サービス利用料）が減っているのが気になるところです。

初回募集の2016年に比べて、2021年では半分以下にまで減っています。

今回の1人あたりの費用はまだ明らかにされていませんが、過去のデータから推測すると費用はさらに抑えられる可能性が高いといえます。
⇒ 2025/6/27追記：4回目募集の 1人当たり費用は約576万円で微増でした。

サンデンの企業情報

東証スタンダード上場の電機メーカー。
かつては自動販売機、エコキュートなども生産していたが、現在はカークーラー用コンプレッサーが主力。

2020年の事業再生ADR成立以降、中国の家電大手ハイセンスグループ傘下で経営再建を図っている。